Hand Printing Work- プリント作業 in Sweden

こんかいは少しプリント作業のお話。気がついたらなんと2週間制作活動に没頭!ということは多々あります。プリント作業は手間がかかる上に計算した通りにはいかないのが通常のお決まり。版つくりを業者さんにお願いすれば良いのでしょうが、版から自分でという事に成りますと、涙の失敗も何度も経験する事になります。とはいえ、出来た作品を見たときの感動は言葉で言い表せない物なので、そんな苦労も最後には吹っ飛んでしまいます。


こちらは以前日本からの結婚式の引きで物用にデザイン制作した
オリジナルナプキンとランチョンマットのセットです。
400枚位でしたでしょうか。。。
5人総動員でプリント作業に入ります。
ナプキンとランチョンマットでしたので、
柄の配置も決まっていたのでそのサイズの版を制作しての流れ作業プリントでした。


お客様のストーリーをお伺いしてのデザイン作業でした。
築地の魚河岸の長男さんの引き出物でした。
高級食材をお寿司屋さんに卸しているということでしたので、
とにかくホタテとウニは外せない素材でした。
可愛く海の中のイメージでデザインさせて頂きました。


素材はオートクチュールブランドが洋服の素材として使用する
高級リネンをベルギーから直輸入致しました。
なんともいえない厚みのベルギーリネンは手触りも良く、本当に美しい逸品でした。
出来上がりのナプキンとランチョンマットはこちらです。お上品な白地に白の顔料プリントです。



デザインについて


図案
こちらはスウェーデンの春一番に咲くお花ツッシラーゴです。
今年は本当に寒いのでまだお目にかかっておりません。
なんとなく、雪が溶けて参りましたが、、、
そんな、雪解けの隙間から力強く大地から目を出すのがこちらのお花です。
私にとっても、スウェーデン人にとってもとても心に響くお花なんです。

柄はすべて手で制作されます。そちらを一度コンピューターに入れて柄の配置を決めます。
版の大きさに合わせて送りもコンピューター上でシュミレーションして行きます。


版制作
特殊な薬品を版に塗り『ぷりんとごっこ』の大きな焼き付けようの機械で版を作ります。
薬品の定着具合で版が奇麗に出来るかがかかっているので、十分に薬品が乾いていないとだめなんですね。

試作プリント

何度か試作プリントを繰り返して出来上がります。


このような大きなフレームでプリント制作をするには森のアトリエでは出来ないので
大きなプリント作業場を借りることになります。

プリント作業が終わりますと、アトリエで縫製にはいります。
プリントのデザインに会わせてどんな商品があうかデザイン検討をした後、
パターン制作そして縫製に入ります。
こちらがツッシラーゴのカフェエプロンです。
いつも柄が変わるのですが定番のカフェエプロンです。
ストックホルムのフードコーディネイターの方にもご使用頂いております。
通常カフェエプロンは作業中にシャツが出て来やすいと言われるのですが、
その方曰く、シャツが出てこないので作業しやすいとお褒めのお言葉を頂きました。


例えばこちらの人気のツバメプリントは柄の配置が飛び柄なので柄を大きく入れる為に
四角目のポーチをデザイン致しました。

出来上がり

デザインの段階でファスナーの色、装飾の付属品と裏地
(いつも40年代〜50年代のヴィンテージ生地を使用します)に何を使用するか決めて行きます。

このようにしてRosenkronaの商品は一つずつ心をこめて手作業で制作されています。

すべての商品が本当に思い入れの強い作品達です。


今後とも宜しくお願い致します。




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